ついこの間まで入社して間もない新人だと自覚していた私も10年の経験を経て、ようやく中堅社員の仲間入りができたようで、今では自分が新人の教育をする側になってしまいました。
年が経つのは早いものだと痛感しているこの頃です。
人に物を教えるという事は想像よりも難しく、教えているはずの自分が逆に教えられてしまう事もしばしばあり、まだまだ力が足りないなと再確認させられている毎日です。
私達の仕事である制御盤の製作は、見ている人をうならせる様な職人技が必要なわけではありません。
そのため、教える事と言えば日々の単調な作業の繰り返しがほとんどです。
こんな教え方では飽きてしまうのでは?と考えてしまう事もあり、どうにかして楽しく仕事を覚えられる方法は無いかと模索していた矢先に、今や自分にとっては簡単な作業で手間取っている新人社員を目の当たりにしました。
自分が入社したてのころを改めて振り返ると、当時はなにをやっても新鮮な出来事だった事をふと思い出しました。
時の経過とともに忘れかけていましたが、今の自分にとっては単調な作業でも新入社員にとっては必死に頑張ってこなしている作業なのだと感じました。
同じ作業を繰り返していると、その仕事の辛さや面白さ、注意すべき点や失敗の怖さなどを忘れてしまいがちです。
新人教育を通じて、少しですがそれらを思い出せた気がしています。
今の自分にどれほどの知識と技量があるかわかりませんが、製造業の町である東京の大田区で制御盤とゆう教材を使い、物作りの新しい力を一人でも多く育てる事が出来れば良いなと思います。
そして新しい力と共に自分も成長できれば尚良いと思います。