当社で制作している制御盤の主な役目はモーターや冷凍機、ヒーター、照明、バルブなどを安全にオンオフコントロールすることです。
主に負荷回路にはAC200Vが使われ照明、コンセントにはAC100V制御にはDC24Vが使われる事が多いです。
制御盤の配線ルートを決定する際特性の異なるACとDCを出来るだけ分離させてノイズの影響による誤作動や、精度の低下を防ぐように努めていますが、ノイズは目に見えない為に結果を確認することが困難です。
線長を最短にし、出来る限り分離することを求められます。
オンオフの役目をするマグネットやSSRなどの部品は電源回路はAC、制御回路はDCとなる場合がほとんどで、ルートの分離を行う為にはどちらかが遠回りする事になります。
必然的に線材の融通がきく制御回路が遠回りになり線長が長くなる為ノイズの影響を受けやすくなってしまいます。
完全分離の為に遮蔽板などを設けるとさらに線長が延びます。
当然作業工数が多くなり悪循環となりがちです。
納期限のある制御盤制作にはおすすめ出来ません。
そこで提案です。
ツイスト線やシールドケーブルを盤内に利用しノイズの影響を最小限にし、余裕のあるダクトを選定し密着を避けます。
シールドケーブルの中には多芯ケーブルで撚り数を変えノイズ対策された物も存在します。
すべてをシールドケーブルにするのではなく、混在する部分を限定し分離出来る場所で端子台やコネクタによる中継ポイントで単線に切り替える事で、コストダウンを計ります。
予備線を入れておく事で追加変更にも容易に対応出来るようになり、安定供給につながるのではないかと考えています。
配線作業者側からの一方的な提案ですが、御一考いただければ幸いです。
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