制御盤に部品を取り付ける手段としてDINレールの使用があります。ビス締めポイントも少なく、レールに部品をはめ込むだけで良いので非常に効率が良い方法です。今の電気部品はDINレール対応の物が数多くあるのでレールを取り付けておけば、大概の部品は取り付ける事が出来るのも魅力です。そのため、大きな部品でもレールに取り付ける設計の物も増えてきています。しかし、大きな部品に太い電線を接続した時などに、電線の応力で部品が外れてしまうといったトラブルが起きる可能性もあります。以前その様な問題が起こり、後の対応に手間取ったのを覚えています。そう考えると、部品によってはレール取り付けではなく、ビスで直接取り付けた方が全体的に見ると良い方法なのではないかと感じます。電気部品だけでなく、使用する電線の太さなどを考慮した上で取り付け方法を決定する事でトラブルを防止できれば、対策に費やす時間もなくなり、突発的な工数増加を防ぐ事が出来るのではないかと思います。

 

執筆 大迫電気 H