Before (改善前)

制御盤製作において板金やBOXに角穴を開ける際、四隅にドリルにてジグソーを入れる穴を開け罫書き線に沿って切断します。またバリが出てしまうのでヤスリでバリを落としておく必要があります。

【メリット】
・形を選ばず加工が出来る。
・加工サイズが多種多様である。
【デメリット】
・加工するのに工数がかかる。
・切り粉が大量に出るため、機器に入らない様にする工夫が必要。

制御盤には穴開け加工をしなければいけない装置もあります。電動工具(ジグソー)を使用する事で、角穴はもちろん色々な形状の穴の切断加工が容易に出来ます。また加工にあたっては特別な技術は必要なく、ある程度加工経験を積んでゆけば誰にでも出来る加工です。ただし、制御盤の切断後の後処理にはかなりの時間がかかります。

V

After (改善後)

角穴に関しては、ジグソーよりノックアウトパンチを採用する事でジグソーを使用した時のデメリットを解消する事が出来きます。

【メリット】
・加工時間短縮。
・バリが残らず仕上がりにムラが出来ない。
【デメリット】
・加工するのに工数がかかる。
・サイズが限定される。
・工具が重いので作業性が悪い。

板金加工においてジグソーの様に切ると言う加工では無く、電動工具にて加工するので作業性や仕上がり、バリが出ない、切り粉が出ないなどと言う点では非常に良い作業方法だと思います。また改修・改造作業により追加工が発生しても安全性を考慮して角穴を開ける事が可能です。

POINT(要約)

板金加工において角穴の追加工依頼が来た時は板金やBOXに加工を施す際ジグソーや電動工具(ノックアウトパンチ)などを使用して作業をしますが、配線作業が終わった後の加工は切り粉などが出てしまう為ジグソーなどは使用せずに電動工具(ノックアウトパンチ)を使用します。それぞれの利点を考慮して使い分けて加工する事で良い作業が出来ます。