小さな不具合もシートに記入して皆に報告する、ヒヤリハットシートに取り組み始めてからしばらく経ちますが、目に見える効果が出ているかどうかは、まだ判断しかねるレベルです。各作業者それぞれの意識改革になればと思い提案したのですが、やはり各々温度差がある事は否めない状況で、このままでは効果を確認する前に廃止される様な気もします。
制御盤をはじめ多くの製造業での課題は、大きく分けて2つあると思います。1つは生産効率の上昇で、少ない時間で多くの物を作り上げる事によって利益の向上につなげる事。もう1つは不具合の撲滅です。たくさんの物を生産しても、それらが不良品ではどうしようもありません。多く作れば作るほど信用を失う事になってしまいます。ですから、必然的に生産性よりも良品を作る体制を整える事が最重要課題と言えます。
私たちも不具合を出さないように、色々と対策を講じてきました。ケーブルを製作するとき、制御盤を組立配線するとき、制御盤やケーブルを装置の筺体に実装するとき、そして検査のとき。それぞれの工程に注意事項やルールを設けて人的エラーの削減に取り組んではいますが、やはり人間の作業なので、いわゆるヒューマンエラーはしばしば出てしまいます。たとえ多くの決め事あって、細かく注意事項を記載した資料があっても、それに気を付けようとする気持ちや意識がなければせっかくの資料も無用の長物になってしまいます。せっかく様々な対策を考えて形にしているのですから、いつでもそれらを気にかけて、多くの良品を生み出せる様に努力していかなければならないと思います。
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