最近は制御盤に限らず、制御機器・電気機器の小型化が進んでいます。

同じ性能の部品であれば大型の部品よりも、小型の部品のほうが魅力はありますが、

コストや耐久性や作業性を考えると、どちらが良いかを判断するのは難しくなります。

制御盤にしろ、制御機器にしろ、ただ小さくすれば良いということではありません。

我々の取扱っている制御盤は、多くの制御機器・電気機器・電線などで成り立っています。

小型の制御盤を製作しよう、無理やりないところに制御機器を設置・配置すれば、作業コストの増加につながります。

いくら小型化を実現するために、盤のレイアウトを考えたとしても

電線が通るスペースや配線をするスペース等がなければ、制御盤を完成することはできません。

 

このような制御盤では、

メンテナンス性の悪さがでてしまします。

狭いスペースでは作業性が非常に悪くなるため、部品交換をする際に上手くいかなかったり、

後からは交換が出来なかったり、ビスを落としてしまったりと難しい側面を持っています。

もうひとつがノイズの問題です。

配線用のスペースが確保されていなければ、同じルートに制御系・動力系など別系統の電線も

すべて一緒に通さなければならないので当然ノイズの影響を受けやすくなるというわけです。

制御盤の小型化の問題は、簡単なものではなく

人件費や部品選定など様々な要素が入った設計課題ではないでしょうか。