Before (改善前)

サーボモータは、高回転かつ高精細な運用が可能なモータです。エンコーダ(回転検出器)を搭載しているため、指令に対してモータ動作(回転速度や回転角度)をリアルタイムで追従し動作を行うクローズドループ方式を使用しています。モータ制御としては、位置決め制御・速度制御・トルク制御が可能で、電流でモータを制御しているため回転がなめらかです。また、位置決め制御や速度制御時において、急な負荷変動(トルク変動)に対しても強く脱調が発生しにくいのが特徴です。

V

After (改善後)

ステッピングモータ(別名パルスモータ)は、指令のパルス数に応じて回転を行うモータです。1パルスに対してのモータ回転角度があらかじめ決まっており、パルスに対して同期するため追従性が高いです。また、指令のパルス信号に比例して回転速度の可変が行えます。エンコーダを使用しないオープンループ方式(フィードバック機構を使用しない制御)のため、全体的な構造がシンプルで小型な物が多く低コスト、また低い電圧で駆動できる利点があります。

POINT(要約)

上記に挙げた様に、使用する電源の電圧の大きさ、動作時におけるモータの回転速度、モータのトルク(負荷変動)、物を動かした時の位置決め(停止動作)の精度等、使用する装置の機構や装置全体の剛性からステッピングモータとサーボモータは使い分けができます。