Before (改善前)

組付けビスになります。

一般的に使用するビスは、ビスのタップが根元から切ってあるため、取付ける部品などの厚みに関係なく最後まで締め付けることが出来るため、様々な用途で使用することが出来ます。しかし、締め付け強度が必要な時や緩み防止のため対策が必要な時は、平座金・ばね座金が必要になる場合があります。座金を使用する時は、制御盤製作時に部品を盤内に落として外し、回収しなければならない場合があります。そのため、作業工数が増える事や事故につながるケースもあり注意が必要になります。

V

After (改善後)

座金組み込み型ビスになります。

座金組み込み型ビスとは、平座金・ばね座金が組み込まれたビスで別名、セムスビスとも呼ばれています。座金組み込み型ビスを使用する事で、作業時間が短縮でき、作業時の事故を未然に防ぐことも出来ます。しかし、型式の一部の違いによっても、ビスの仕様が異なるため注意が必要です。

(例) M4×10-P3←P□の□部分で物が違います。

「P1」=平座金のみ 「P2」=ばね座金のみ はシングルセムスと呼ばれ、
「P3」=平座金、ばね座金組合わせ 「P4」=小型平座金、ばね座金組合わせ この2つの場合は、ダブルセムスと呼ばれています。 

POINT(要約)

制御盤製作時には、状況に適したビスを選定・使用する事により作業工数を減らすことが出来ます。また、座金組み込み型ビスを使用することは、トラブルに繋がる作業を回避することが出来る為、安全で品質の良い制御盤を製作することにつながります。このような理由から、制御盤製作時には座金組み込み型ビスを使用することが多くなってきています。