Before (改善前)

結束チューブ(ホックタイプ)による電線の保護

半導体の装置において機器間で配線された電線を保護する事がとても重要です。電線が外部からの衝撃によって傷つき劣化してしまうのを防ぐ事が、安心して永く使用するうえで必須条件となります。そこで有効なのが、電線をホックタイプの結束チューブにより保護をする方法です。電線をホックチューブで巻き込み、ホックを留める事で、容易に結束の作業を行う事ができます。また、工具が不要なため作業中における配線の変更により電線を分岐させたい場合も、ホックを留めた間から自在に取り出す事ができるという大きな特徴があります。さらに、点検やメンテナンス時も柔軟に対処が可能となります。

V

After (改善後)

結束チューブ(ジッパータイプ)による電線の保護

更に有効な方法として、ジッパータイプの結束チューブによる電線保護があります。ジッパーチューブの内側にある凹凸の嵌合部分にて、結束をするチューブタイプです。ジッパーチューブは、専用の引っ張り工具(プライヤ-)を使用し、嵌合部の凸部を凹部へ滑り込ませる事により、ホックチューブよりも高い嵌合強度を保持する事ができます。また、長さのある電線をホックチューブで結束をしようとなると大変な労力なってします。しかし、ジッパーチューブは、プライヤーを使用してチューブの結束を行うため、長い電線の配線作業も、一気に行えるという特徴があります。


POINT(要約)

電線を分岐させたい場合や、配線のメンテナンスが頻繁にあり、結束チューブ脱着の手軽さを求める場合はホックチューブを使用します。しかし、長さのある電線を短時間で結束したい場合や、結束チューブ脱着の頻度が低くより嵌合の高さを求める際は、ジッパーチューブを選定する事がより良い装置づくりへと繋がるでしょう。