Before (改善前)

ケーブルを現地加工

制御盤を装置に実装する際には、制御盤~センサー間のケーブル等、現地での実装が必要なケーブルが多くあります。一般的な電気工事の屋内配線の様に、現場毎に異なる作りをしている場合は現場合わせでその場で加工して実装配線する事が当然です。現物合わせでケーブルの加工をする為、長さの微調整が可能で実装時に無駄な余長を作る事が無く見た目がきれいになる事と、必要最低限のケーブル長で加工出来るのでケーブルのコストを若干抑える事が出来るのがこの工法の長所と言えます。

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After (改善後)

ケーブルを図面化

量産機の制御盤を製作している場合、いかに同じ物を作れるかが重要になってきますので、現地での加工は最低限にする事が必要です。現場実装するケーブルの図面化を行う事で可能になります。図面化する上で重要なのは若干の余裕を持った長さに設定する事です。量産機と言っても長い距離のケーブル実装ともなれば多少の誤差が生じますので、誤差を考慮した寸法で加工できる様に図面化しなければなりません。これに加えて、使用する線材や端子の型式(コネクタ処理であればコネクタとハウジングの型式とピン配)を記載しておけば毎回同じ物を製作する事が可能になります。

POINT(要約)

ケーブル実装時に現地加工するよりも、図面化されたケーブルを作業台の上で加工する方が効率が良く工数の削減にもつながります。近年では各業界で人手不足が騒がれていますので、下請け業者に仕事を依頼する際にまとまった量の依頼が出来ない事もあります。ケーブルを図面化しておけば、ケーブル一本単位での作業依頼もしやすくなりますので、人手不足解消にも一役買ってくれるかもしれません。