Before (改善前)

大型制御装置で使用されるコネクタの処理は、通常手動圧着器を使い一本づつピン・コンタクトをセットして圧着の繰り返しによって製作します。

【メリット】
・改修・改造作業にも適している。
【デメリット】
・ピン・コンタクトのセットに手間がかかる。
・作業者によって圧着状態にバラつきが出る。
・作業工数がかかる。

ピン・コンタクト圧着作業は細かい作業工程になり、ピン・コンタクトのセット位置や圧着のタイミングによる誤差が生じやすく熟練を要します。またピン・コンタクトの管理、保管方法にも注意が必要です。上記のような方法は作業工数が多くかかるため流れ物には向いていません。

V

After (改善後)

自動圧着器を利用してスピードＵＰ・量産化に対応・アプリケートの変更で様々なピンを効率よく打つ事が出来ます。

【メリット】
・圧着工数がかからない。
・一本づつピンをセットする手間がかからない。
・圧着状態が均一になる。
【デメリット】
・アプリケートの変更・調整が必要。
・キャリア部にゴミが出るので処理が必要。
・調整に不備があるとロット単位で不具合に繋がる。

アプリケートの設置・調整後は、作業性・生産性の向上、作業者の負荷軽減に効果があり、アプリケートの種類を増やす事で様々なコネクタに対応が出来きます。また、作業工数が手動圧着工具に比べると格段に早く量産タイプの生産には非常に有効な機器です。

POINT(要約)

圧着作業は半導体製造装置など大型装置になればなるほど、多くなってきます。様々な圧着工具がありますが、その中でも手動圧着器用の小さいピン・コンタクトの取扱いは作業者にとって非常に難しいものです。そこで有効な機械が自動圧着機ですが、品質保証的にも絶対の信用性を持ち、生産性の向上、量産化に適した制御盤製作に欠かせない装置になります。