Before (改善前)

線色だけをそろえた圧着。

LANケーブルは2本の信号線を組みにして、2本の電圧の差で信号を送る仕組みになっています。ケーブルに8本の信号線が入っていて2本の信号線をねじり合わせて組みにした「より対線」という構造になっています。信号のやり取りは、より対線で一方の信号線にプラスの電圧を、もう一方の信号線にマイナスの電圧をかけて、電位差を使って信号を送ります。この仕組みを「差動信号」といい、「差動信号」と「より対線」は、ノイズを小さくするための工夫です。

V

After (改善後)

ノイズを小さくする圧着

LANケーブル中身のより対線はピッチが違う構成してあり、この撚りのピッチを微妙に変えることで、1つのペアに流れるデータが別のペアに混入することを減らす効果があります。正しいペアの線色を正しいコネクタのピン配列に圧着する事で上記の効果が発揮されます。又、プラグの圧着にはコネクタ専用の工具を使用する必要があります。どのメーカーのプラグも同じ構造に見えることがありますが、芯線とプラグ側の導体との接続部分の構造やケーブル外皮を挟み込む押えの位置などが異なっています。その為、コネクタを圧着する工具とプラグは、メーカーの専用のものを使用する必要があります。

POINT(要約)

LANケーブルのコネクタのペア配列及びピン配列は適当にしてしまうとノイズを小さくする効果はえられません。又、工具がメーカー指定と異なると、圧着不具合が起こる、プラグ破損する等の不具合を発生させてしまいます。ここの所を注意して作業しましょう。