シールドケーブルについて
【 シールドケーブルとは 】
“シールドケーブル”とは、TVの同軸ケーブルのような導線を編組線や金属箔で覆ったケーブルのことをいいます。
シールドケーブルは導線間の電界による容量結合のシールドや磁界による磁気誘導結合の抑制などの効果があります。同軸ケーブルはJIS規格によって電気的特性が定められているため、扱い易く信頼性の高いケーブルと言えます。しかし、制御盤の設計・製作において同軸ケーブルを大量に使用することは稀で、多芯ケーブルがシールドで覆われているものを扱うことがほとんどです。このシールドケーブルはメーカーによって様々な種類や規格のものがあるため、選定の際には間違いに注意する必要があります。
【 備考 】
外部導体の接地をしなくても、電磁波シールドの効果を得ることができます。しかし、接地がない場合には外部に電気力線が発生してしまうため容量結合シールドの効果はないと言えます。この場合は、外部導体を接地するなどの対策をとる必要があります。シールドケーブルに効果があることは間違いありませんが、すべてのケーブルをシールドケーブルにするとなれば非常にコストがかかってしまいます。ノイズの対策はコストを考えた上で最適な対策をすることが求められます。
シールドケーブル① | シールドケーブル② |